ファッションホテルで実際に起きた怖い話 ―お客様の忘れ物―


 

前回投稿したファッションホテルで実際に起きた怖い話で、記事の最後の方にとっておきの怖い話があると敢えて書きました。

 

言い方がおかしいですが、機が熟したような感じがしたので、話させていただきたいと思います。

 

まだ出勤は残っているのですが、一応今月の20日で働いていたファッションホテルを退職したことになるので、この記事からは『働いているホテル』ではなく『以前働いていたホテル』という言い方に変わります。

 

なので、この記事以前に更新していたファッションホテルの内容も、全て同一ホテルでの経験談でということになりますね。

 

過去記事を読みたい方はこちら(↓)

ファッションホテルの客室清掃バイトの苦労話
従業員はミタ。お忍びデート向けファッションホテルに来る珍客達
ファッションホテルに面接に来る人の特徴
ファッションホテルの客室に潜む危険
ファッションホテルで実際に起きた怖い話

 

さて、話が脱線しましたが、ここから先を読むのは自己責任。

 

ひょっとしたら、書いている最中に私の身に何かが起こるかもしれません。

 

タイトルは、お客様の忘れ物を盗んだファッションホテル従業員の話です。

 

ファッションホテルにお勤めの方はご存知かもしれませんが、意外とお客様の忘れ物って多くないですか??

 

忘れ物が多い順にあげると、アクセサリー類、食べ物、ジャケット、化粧ポーチ、時計、財布から大人のおもちゃ、スマホやiphone、タブレット、珍しい忘れ物としては焼肉のたれ等が挙げられます。

 

私の働いていたホテルでは、忘れ物の保管期間は生ものは1日、その他は半年になっていました。

 

たいていの場合は会計の時に気づいて取りに戻るお客さんがほとんどですが、中にはチェックアウトして数時間後に電話がかかってきて後日取りに来るお客さんもいます。

 

後者のケースについては、お客さんの忘れ物を最初に見つけるのは客室清掃担当の従業員なんですよね。

 

掃除に取り掛かる前に、使用済みの服やタオル、ゴミなどを全て回収してフロントに持って行きます。

その時に、お客さんの忘れ物を見つけたら、フロントさんに部屋番号を伝えて渡します。

 

 

さて、忘れ物管理の一連の流れを踏まえた上で、本題に移りますね

 

私と同時期にアルバイトとして入った20代後半の女性と仕事をしていた時です。

 

彼女(仮にKさん)は今はもう辞めてしまいましたが、当時は常勤としてリーダー的な存在になっていて、仕事をこなすのがとても速い方でした。

 

たいてい私と同じシフトだったので、私と組んで仕事をすることが多くて、そんなに年も離れていないので、私は彼女にとって仕事がやりやすい相手のようでした。

 

Kさんの性格はとてもさっぱりしたクールな方で、幼い娘さんがいる以外は一切自分のことを話さず、口数も多くなかったですが、人当たりは良かったです。

 

 

しかし、そんなKさんの違う一面を知ることに・・・。

 

 

 

ある日、宿泊後の客室の掃除をしていた時のこと。

 

その日はKさんと一緒のシフトでした。

 

使用済みのシーツやらタオルやらをまとめている時に、ベッドの頭側に棚があるんですが、そこにネックレスが置いてあることに気づきました。

 

おそらく、男性がつけるネックレス。

 

私< あ、お客さんの忘れ物だ

 

私がそう言うと、Kさんが近寄ってきてネックレスを見ました。

 

すると、Kさんから思わぬ一言が・・・。

 

Kさん< それ、私にちょうだい。高く売れないかもしれないけど、一応欲しい。

 

それを聞いた瞬間、私は絶句。

 

少し黙っていると、

 

Kさん< 大丈夫だよ。時計なら取りに来るお客さんもいるけど、アクセサリーは取りに来るお客さんいないよ。でも、皆に内緒にしていてね。それに、別のメイクさんもお客さんの忘れ物を持って帰ったりしてるよー。

 

私の心の中の声< いつもKさんには仕事を助けてもらっているし、逆らえないところがあるんだよなあ。アクセサリーを取りに来るお客さんは少ないし、持って行っても大丈夫だとは思うけど・・・私は知らない。私には関係ない。勝手にしたらいい。

 

見て見ぬふりをしよう。

 

内心、ドキドキしながら・・・

 

私< 誰にも言わないので、どうぞ(私は知らない)。

と、私も言ってしまった。

 

 

盗みの共犯になってしまいました。

 

 

これが後々とんでもないことが起こるとは・・・この時は全く想像していませんでした。

 

 

Kさんはズボンのポケットにネックレスを入れて何もなかったかのように作業を続けました。

 

 

ところが、午前の休憩に入った時に、フロントさんに言われました。

 

 

フロントさん< さっきね、お客さんから電話があって、○○○号室でネックレスの忘れ物なかった??

 

ギクッとしましたが、私もKさんも口を揃えて『なかった』と。

 

フロントさん< そっか。また、電話をかけてくるみたいだけど。

 

 

そして、その日の午後にKさんに異変が

 

客室で掃除をしていると、Kさんが洗面台の鏡の前に立ってTシャツをめくり始めました。

 

私< どうしたんですか??

 

 

Kさん< さっきから背中が痛いのよ。

 

 

そう言ったKさんの背中を見ると・・・

 

 

背中全体がひっかき傷だらけで、みみず腫れになっていました。

 

 

私< この傷どうしたんですか??!!

 

Kさん< あ、やっぱりなんかなってる??

 

私< 背中掻いたんですが??ひっかき傷だらけですよ・・・。

 

Kさん< 掻いてないんだけどね。アレルギーかな??

 

私< ・・・。

 

私はこの時とても嫌な予感がしていましたが、必死で自分の気を静めるようにして、その日が終わりました。

 

その後、連休明けに出勤した際に、フロントさんに思いもよらない話を聞かされました。

 

フロントさん< 実はね、あなたが休んでいる間大変だったのよ。

この前、あなたとKさんが担当した宿泊明けの○○○号室のこと、覚えてる??

そこに宿泊したお客さんがネックレスの忘れ物で電話してきたって話したでしょ??

あの後、次の日にも電話がかかってきて、その後にホテルにもやって来たの。

 

なんでも、そのネックレスが、好きな人の形見らしくてね。思い入れのある大切な物だったそうよ。

 

メイクさんに2日連続で、ベッドも持ちあげて探したんだけど、結局見つからなかったのよ。

これだけ探してないのなら、なかったはずよね。

 

 

あああぁぁぁ。

なんてことをしてしまったんだ、私は。

 

 

あの時、『フロントに届けないとダメですよ』って言える勇気を持っていたら・・・私もずっと後悔しないでいれたはずなのに・・・。

 

本当に弱いな・・・私は。

 

ネックレスを見つけた時に声を出さなければ良かったと何度も思いました。

 

 

もしかしたら、その方はネックレスをなくした日から喪失感に苛まれた生活を送っているかもしれないと思と、とんでもないことしてしまったなあという思いでいっぱいになります。

 

本当に申し訳ないことをしてしまいました。

 

今でも後悔しています。

 

ごめんなさい。

 

 

最後の方は、懺悔の文章になって主旨がずれてしまってごめんなさい。

この記事は懺悔なしでは書けなかったです。

 

 

おそらくですが、Kさんの背中に出来たみみず腫れは霊障のように思います。

 

あのネックレスにはそれだけの力があったのでしょう・・・。

 

ちなみに、この出来事の後、Kさんのブラックな面が次々と出て来て驚愕しました。

人って外面だけでは本当にわかりません。

 

しばらくして、彼女は職場の人間関係によるストレス性の脱毛で、突然辞めて姿を消してしまいました。

 

ヒューマンホラーと霊的なホラーがコラボした話になりましたね。

 

ではでは、ばいなら。

 


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