突然ですが、嘔吐恐怖症という言葉を知っていますか⁇
誰かとの会話の中でなかなか出ない話題なので、知っている人は限られているかも。
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嘔吐恐怖症とは、自分が吐くことや他人が吐いているところを見ることに恐怖を感じるという、パニック障害の一種。
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自分も他人も吐くことがダメな人もいれば、自分は大丈夫だけど他人が吐いている(その逆も)のはダメな人もいる。
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私は幼い頃から嘔吐恐怖症にずっと悩まされてきました。
自分が吐くのも、他人が吐くのも無理。耐えられない。
特に、インフルエンザやノロウイルスが流行る冬の時期は嘔吐恐怖症の私にとっては地獄の日々。
冬が大嫌い。
吐いている家族の姿がトラウマに
私の姉は幼い頃から風邪をひきやすく、中でも胃腸風邪が多くて、よく吐いていた。
一方の私は、全く風邪をひかない体質で、風邪をひいた回数は今までで両手に収まる程度。
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嘔吐した記憶は2回で、最後が小学2年生の時だったので、もう20年くらい吐いていない。
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なので、いつもそばで姉が風邪で苦しんでいる様子を見ていて、とても息苦しく感じていた。
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吐くまでも、吐いている時も、吐いた後も苦しそうで、
それが可哀想でとても見ていられなくて辛かったのを覚えている。
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特にトイレで吐いている時の音を聞くのが耐えられなくて、いつも布団の中に潜って耳を塞いで叫びながら泣いていた。
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そんな私を母と姉はよくからかっていた。
また怖がっている(笑・・・と。
そもそも、私が嘔吐恐怖症になった原因は母と姉。
母も、私が幼い頃は膵臓の調子が悪くてよく吐いていた。
枕元に洗面器とビニール袋が置かれていた光景が目に焼き付いている。
家族の誰かが吐いている時はいつも自分に言い聞かせていた。
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吐くのは悪くない。
悪いものを身体の外に出しているから。
吐くのは悪くない。
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吐いている人がいても冷静な自分でいられるように、
吐いている様子に慣れるように何度も何度も頭の中でシミュレーションしていた。
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それでも、当事者ではない自分が1番パニックになってしまう・・・。
吐いて体調が悪い病人のそばで、健康な自分が泣きわめいているなんて・・・超迷惑な存在。
そんな自分がとても恥ずかしかった。
吐いて怒られたこともトラウマに
私が最後に嘔吐した時、吐くまでも、吐いた後も、苦しくて気持ち悪くて。
その時はお腹が気持ち悪くて夜中に何度も母にトイレに付き添ってもらったのですが、何も出ず。
下から出したら治るだろうと思っていたので、まさか嘔吐する前兆だと思わなくて。
トイレから戻ってしゃっくりの後にいきなり嘔吐してしまい・・・
布団の上に盛大に吐き散らしてしまったので母にめちゃくちゃ怒られてしまい、当時はかなり傷ついた。
それ以来、嘔吐とは無縁の生活を送ってきたが、
少しでも気分が悪くなるとどうしようもない不安に襲われるようになった。
嘔吐恐怖症で日常生活に支障
特に20歳の頃は嘔吐恐怖症のせいで日常生活を送ることが困難になった時期があった。
私の性格上、一度気になってしまうとずっと気にしてしまうので、嘔吐自体に執着してしまう。
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例えば、
★道に嘔吐物があると、最低1か月間はその道を通らないように遠回りして別の道を通る
★電車でも、自分の前に立っている人が酔っ払いだと違う車両に行ったり、最寄り駅に着くまで寝ない
★電車のアナウンスで“急病人のため、~~~、ただいま清掃中です(=車内で嘔吐した人がいた)”がかかった時は、何時何分発の電車か特定してしばらくはその電車を避ける
★酔っ払いの人や気分が悪そうな人のそばを通る時は小走りで通ったり、トイレでうがいをしている人がいると、吐いたのか?と思って、そのトイレを使うのを避ける
★毎日感染症情報のサイトでノロウイルスの患者数や感染情報、発生状況やノロウイルスのニュースを見る
★大学から家に帰ったら、毎回アルコールのウェットティッシュで鞄を拭く
★家族が牡蠣を食べようとした時は最低5分以上加熱してから食べるように強制
★家族に石鹸での手洗いを強要
★ホテルに泊まれば、触るであろう箇所のアルコール消毒
★ドラマや映画、漫画で嘔吐するシーンを避ける
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当時はノロウイルスの流行がピークの年だったせいか、外出が苦痛でたまらなかった。
少しでもウイルスとの関かわりをシャットアウトしたかった。
今でもほとんど変わっていない状況だけど、
“嘔吐”を意識しなければ以前よりもかなりマシにはなったと思う。
つわりが怖くて妊娠を諦める
嘔吐恐怖症の私は一生、子供を産むことは出来ないだろうともう諦めている。
嘔吐に打ち勝てるほどに子供が欲しくなったら産むかもしれないけど。
こんな私がつわりに耐えられるのか。
つわりが酷かった母の遺伝で、きっと私もつわりは酷い方になるのではと考えてしまう。
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今まで吐いてこなかった分、上手く吐けるのだろうか。
吐き方がわからなくて嘔吐物を喉に詰まらせてしまわないだろうか。
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この記事を書いているだけでも、今、とても気分が悪いです。
“嘔吐”や“吐瀉物”という文字を見るのも気持ち悪いくらいなのに。
酔っぱらいのゲロは許せない
社会人になってから、酔っぱらいの人が道端で嘔吐している姿を見かけることが増えた。
無理に飲まされているのか、それとも自分の限界を知らずに飲んでいるのか。
いい大人が加減しないでお酒を飲んでるのか。
どちらにせよ、道端のゲ○は本当に迷惑!!!!目の毒。
忘年会や送別会、歓迎会が増える時期には、駅前がゲ○で溢れかえっている。
そんなゲ○を見て、朝から嫌な気持ちになる・・・。
嘔吐恐怖症の人にとってはゲ○は心が病んでしまうほどの影響力があるので、飲みすぎによる嘔吐は絶対に避けてほしい。
公的な場所でゲロを吐くなら、罰則を与えてほしいと強く願ってしまうが、
そうすると体調不良で咄嗟に仕方なく吐いてしまう場合はその人が気の毒になる。
他人のゲ○処理で嘔吐恐怖症を克服?!
20歳からもう5年以上が経った今、
年々嘔吐への恐怖は薄れていっているが、嘔吐に抵抗がない人に比べると嘔吐恐怖症寄り。
最近で一番吐きそうになった経験は、手術の部分麻酔の影響で帰宅途中の2時間くらい吐き気と闘っていたことぐらい。
その時は一歩歩くだけで吐きそうになった(笑。
嘔吐恐怖症には触れてないけど、その手術と関係のある記事が(↓)。
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今でも自分が吐くのには恐怖というより抵抗があるけど、
吐いてしまったら仕方がないくらいには考えられるようになった。
なかなか、嘔吐恐怖症の克服は難しいね。
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私は清掃系の仕事をしているせいもあり、
他人のゲ○を掃除することが度々あったので、ほーんの少し嘔吐に対する耐性がついてきた気はする。
それと、家族の体調が悪くても、自分には関係ないと割り切れるようにはなった。
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嘔吐を意識しないようにするには、自分の日常を充実させておくことも大切なんだと思う。
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要するに、嘔吐を考えられないくらい、忙しい生活を送るように意識すると、いつの間にか恐怖心は薄れていくような気がする。
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過去の私のように嘔吐恐怖症のせいで日常生活に支障が出るほど、身動きがとれなくなる人もいると思う。
まずは嘔吐に対する意識をそらすことから始めてみてはどうだろうか⁇
まだ完全に克服していない私が言っても何の説得力もないけど、少しずつ少しずつ変わっていこう。
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ではでは。
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