イソトレチノイン治療については過去にいくつか記事を出している。
イソトレチノイン治療は
治りにくいニキビを抱える人にとっては有効な治療法で、
どうしてもニキビが治らない人が最後に辿り着く治療だと思う。
私も中学生の頃から10年以上ニキビに悩んできて、
24歳の夏に遂に治療に踏みきった。
そして、7か月間の治療を経て、
25歳の時に10数年間苦しめられたニキビから解放された。
*
その7か月間の記録を1か月ごとに更新した記事と共に、
大雑把にその当時の話を後から振り返ってまとめてみた。
もっと早くイソトレチノイン治療を始めていたら・・・
まずはその経緯から(↓)
⇒ニキビ歴13年の私がロアキュテインを服用までの経緯と心の準備
私のニキビが普通の皮膚科ではもう治せないとわかった時点で、
もっと早くイソトレチノイン治療を始めれば良かった。
何がニキビの原因(皮脂の過剰分泌)となっているのか、
ちゃんと理解しておけば・・・。
早く気づいていれば、
無駄にお金を使うこともなかったはず。
*
戻れるならば、
大学4回生になる前(23歳の時点)までにニキビを治しておきたかった。
就活中も自分の肌が汚すぎて、、、
説明会に行くたびに、
会社のトイレの鏡を見ていつも絶望していた。
こんな精神状態で来年には社会人として
上手くやっていかなければならない・・・。
社会人になるにも未熟すぎる上に、
肌のせいでもっともっと自信がなかった。
経験によって自信を得ようという気さえ、
この肌のせいで何一つ起こせなかった。
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あの頃はニキビを治すために
本当に色んなことをやって、いつも空回りをしていた。
今の自分以上に努力して
人生やニキビと向き合って生きていたと思う。
後悔しても仕方がないけど、
一つのことを決断するのに
あまりにも多くの時間を割いてしまったように感じる。
今なら多少のリスクがあっても
迷わず決断できる自信はあの頃よりもある。
それだけは過去の自分よりも成長したと肯定して良いはず。
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ニキビに悩まされるようになってから
毎日寝る前に、
”肌が綺麗になったら何をしよう?”と考える習慣があった。
それが当時の唯一の楽しみではあったが、
最初は楽しいことを考えていたはずなのに、
最後にはいつまで経っても治らないニキビの絶望感から涙が出て、
いつの間にか泣き疲れて眠っていることが多かった。
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いつまでも可哀そうな自分でいるのは本当に惨めだった。
ずっと同じ感じで生きていると永遠と続くかもしれない。
私はニキビが治らない状況に危機感をもったことで、
ようやくニキビを治すことが出来た。
当たり前だけど、
何もしなかったら何も始まらないし何にも解決しない。
イソトレチノイン治療1か月後
ロアキュテインを飲み始めた最初の1か月間は、
途中まではニキビが減ってきたように感じたが、
1か月後には過去最強にニキビが出来てしまった。
顔中炎症しこりニキビだらけ。。。
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でも、“最初の3か月間は好転反応で一時的にニキビが悪化する“
と聞いていてそれなりに覚悟していたので、
精神的に不安定にはならなかった。
逆に薬が効いている証拠だと思うようにした。
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実際に顔や身体の皮脂の量は減っていたと思う。
飲み始めて1週間で、
朝起きた時のテカリ具合やベタつきが明らかに改善されていた。
イソトレチノイン治療2か月後
毎日ニキビが出来るたびに綿棒で膿を出していた。
多分、一生で1番ニキビの膿出しをしていた時期だったと思う。
とにかく過去に経験したことがないほどの巨大ニキビを相手にしていたかも。
イソトレチノイン治療を始める前に経験者のyoutubeを見たけど、
彼女のほうがもっと酷いレベルのニキビが出来ていたので、
私はこの程度で済んで良かったのかもしれない。
ただ、彼女も1クールを終える頃には
見違えるほど綺麗な肌になっていたので、
こんな状態でも希望が持てた。
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ロアキュテインを飲み始めて2か月目に入ってから
副作用に悩まされるようになった。
1か月目の時点では唇の乾燥程度で済んだけど、
鼻の粘膜の乾燥で鼻血が止まらなくて
仕事に支障が出て本当に大変だった。
病院で鼻血の件を相談しても
”ロアキュテインの副作用ではない”と言われるし。
精神面では頭がボーっとしやすくなったのが気になった。
後々飲む間隔を空けるようになったら
その症状はなくなっていた。
イソトレチノイン治療3か月後
ロアキュテインを飲み始めて3か月目に突入した頃、
やっとニキビが落ち着き始めた。
明らかにニキビの数が減ってきたのを実感!
私の場合、好転反応は治療開始後2か月半で終わった。
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薬をもらいに行くたびに
治療のアドバイスが書かれたリーフレットをもらっていた。
その中でも食生活の改善が1番重視されているようだったが、
私はずっと聞き流していた。
ちょうどその頃からストレスのせいか”過食気味”になって
食欲をコントロールするのが難しくなった。
だからというのは言い訳だけど、
当時の私には無理だった。
*
ニキビ治療をしている人は色々と我慢していることが多いと思う。
“ニキビに悪いから!”と
食事や行動に制限をかけたり。
ただそれが逆効果になってしまっている場合もある。
今まで生きてきて思うのは、
人間の身体は0か1かで良くも悪くも
すぐに反応することはむしろ少ないはず。
なので、”ほどほどに”食生活の改善をしていけば良くやっている方だと思う。
実際にイソトレチノイン治療中は
少しくらいニキビに悪い食事を摂っても・・・、大丈夫!
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正直、私のニキビは元々食事が原因で出来ていたニキビではなく、
体質的な要素が大きいニキビだと思う。
だから食事を変えたからといって
ニキビが良くなるなんて経験がなかったから
今でも信じられないし全っっく思わないけど、
将来のことを考えて健康に悪い食事は
できるだけ排除していきたいとは考えている。
イソトレチノイン治療4か月後
3か月目よりもさらにニキビが出来にくくなった!
ロアキュテインを飲み始めてから、
洗顔以外のスキンケアは一切していなかったが、
この頃からは治療前のスキンケア(↓)を再開するようになった。
ニキビのレベルが炎症ニキビから吹き出物程度に変わった。
この程度のものを”ニキビが出来た!”と嘆いている人が
どれほどいるのだろうか?
こんな赤ちゃんニキビでギャーギャー騒ぐ人の気持ちを
理解できる日が来るとは思わなかった。
ニキビって・・・、
こんなに小さいものなんだ!(笑。
イソトレチノイン治療5か月後
病院で説明された1クール=5か月間の治療を終えて、
その後は間隔を空けてロアキュテインを服用するように指示された。
肌の状態を見ながら、どんどん間隔を空けて飲むようにした。
ニキビ跡の赤みは時間が経つにつれてどんどん薄くなってきた。
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この時点でケミカルピーリングを始めておけば良かったと思う。
美容クリニックによっては
ケミカルピーリングでも断られることもあるけど、
イソトレチノイン治療中はレーザーができないから、
できる治療が本当に限られる・・・。
イソトレチノイン治療6か月後
この頃から、いつまでもロアキュテインを飲み続けるわけにはいかない気持ちが芽生えた。
薬って一生飲み続けるわけにはいかなくて、
絶対にいつかは手放さなければいけない。
とはいえ、生理前はニキビが出来やすいのは今でも変わらない。
イソトレチノイン治療7か月後
ロアキュテインを飲んでいるとはいえ、
全くニキビが出来なくなるわけではない。
ただニキビの質は明らかに変わって治りが早くなった。
確かロアキュテインの作用には皮脂を抑える作用以上に、
肌機能を正常にする作用があると聞いたことがある。
それもあって、おそらくニキビが出来ても治りやすいし、
ニキビが悪化しなくなったのだと思う。
7か月間のイソトレチノイン治療を終えた後
2018年8月から2019年3月までの7か月間の記録を載せていた。
この間に年齢は24歳から25歳に変わった。
イソトレチノイン治療後でもニキビは出来る
2022年の今でも
自己調整用でロアキュテインを処方してもらっている。
もちろん1~2か月間の休薬期間は何度か作っているし、
もらうたびに期間が空くので血液検査もしている。
(今のところ、イソトレチノイン治療中の血液検査で異常が出たことはない)
やっぱりニキビが完全に出来なくなることはない。
ただ昔のようないつまでも炎症が引かずに
膿でパンパンに腫れるニキビが出来ることは本当になくなった!
たまーに出来ることはあるけど、膿を出せばすぐに引いてくれる。
イソトレチノイン治療2クール目を始められない理由
本格的に2クール目を始めようにも数日飲むと良くなるので、
続けるにも費用が高い治療ということもあり、
途中で断念してしまうのも理由の一つ。
やっぱり毎日服用と時々服用ではイソトレチノインの持続効果が違うそうだ。
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もう一つは、
イソトレチノイン治療ではニキビ跡は綺麗にならないので、
ある程度ニキビが治ったらニキビ跡治療を始めるために
一旦ロアキュテインを止めてしまうのもある。
イソトレチノイン治療と併用できる効果の高いニキビ跡治療が出来れば良いなぁ。
ニキビ治療は睡眠の質が大切?
それと、食生活の改善について、
個人的には食生活よりも”睡眠の質”のほうが
ニキビには多大な影響を与えていると思う。
ただ、暴飲暴食や酒浸りなどの酷い食生活を送っているならば、
むしろ改善したほうが健康のためにも良い。
それほどでないなら、
食生活の改善よりも、”睡眠の質”に注目してみてほしい。
睡眠時間よりも、”何時に寝るか”のほうが大切で、
できるなら日付を超えない時間帯に寝るのが良い。
ちゃんと身体を休める意味でも、
午後11時半に寝るか、午前1時に寝るかでかなり差が出るし、
朝起きた時の顔のベタつき加減が違うから!
*
大学時代、試験勉強はギリギリにやるタイプだったので、
試験前日はほぼ徹夜して挑むことが多かった。
なので、いつも試験当日の朝は顔がテカってベタベタで
肌がとてつもなく汚かったのを覚えている。
実体験として証明されたので、
自分の中では“睡眠の質が悪いのは肌に良くない”と信じている。
食生活の改善はストイックにしない
もちろん、食べているもので自分たちの身体が作られているのは事実。
でも、それが必ずしもニキビが出来る原因、
肌に直接影響を及ぼしている原因なのかはわからないし、証明するにも難しい。
それならば、
食べ物よりも直接肌に塗っているものが
原因の可能性が高いのではないか?
*
私は大学で栄養学を学んでいたので、
食べ物に関しての知識はあるほうだけど、
食品に含まれる“身体に良い”とされる栄養素でも
あまり過大評価したくはないので、
効果を期待して積極的に摂る必要はないと考えている。
ストイックに栄養バランスを考えた食生活を送る必要は全くなく、
暴飲暴食や夜食はせずに、
できるだけ毎日決まった時間に食べて、
甘い物や脂の多い物の摂り過ぎには注意して、
野菜多めの質素な食事であれば、
それで十分食生活に気を遣っていると思う。
*
簡単に書いているけど、
これを実現して維持することが
どれだけ難しいかということだよね(汗。
*
私もこの先の健康のことを考えて少しずつ改善していく予定。
病気になって無駄に医療費がかかるのだけはなるべく避けたい!
イソトレチノイン治療のおかげで生きやすくなった
生きている限り、
きっと私は一生ニキビとは縁を切れない人生なのだろうけど、
イソトレチノイン治療後はニキビに悩んでいた昔よりも
本当に本当にめちゃくちゃ生きやすくなった!
ニキビに悩みすぎて死にたかった時は
心の底から楽しんではいけないと自分の感情をセーブしていた。
ニキビという重りが心の奥底に全ての感情を沈めていた感覚。
ニキビが良くなるにつれて、
こんなに心が軽くなることを知った。
私にとってはニキビはただのニキビではなかった。
心、時間、行動、人生すべてにまで浸食していた・・・ニキビは絶対悪。
*
もし今ニキビに苦しんでいてイソトレチノイン治療を知らないならば、
この治療法を私のブログで知ってほしい。
リスクがあるし決して安くはないので
気軽に勧められる治療ではないのが残念だけど・・・、
少なくとも私はこの治療のおかげで救われました。
*
ではでは。
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