なかなか治らない重症ニキビを抱える人の中には、
ニキビのせいで人生が狂ったと、
思ったことがあるかもしれない。
ニキビのせいで狂ってしまった人生をどうにもできずに、
最悪の場合、自殺に奔ってしまうことも、あり得ない話ではない。
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私が高校生の頃。
ニキビ治療専門の医師が主催の講演会に参加した時、
ニキビが原因で自殺する人が年間でかなりの数に上る
という現実を初めて知ることになった。
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ニキビが死へ繋がるという事実。
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私も、なかなか治らなかったニキビを抱えた一人として、
一度や二度以上に自殺について真剣に考えたことがある。
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ニキビが酷かった時は毎日生きているだけで本当に辛かった。
自宅から駅まで、たった10分の距離を歩くだけでも苦痛に感じながら生きていた。
ニキビ歴13年間の私の人生
私は12歳から25歳までの13年間、ニキビに悩んできた。
ニキビのピークといわれる思春期を過ぎても、
ずっと顔面中ニキビまみれ。
顔以外にも、背中や胸、時々頭皮や首、耳にもニキビが出来た。
健康的な生活を送ってもニキビが治らなかった
ニキビを治すために必死で色んなものにすがりついた。
私が人生で1番頑張ったことは、
ニキビ治療といっても過言ではない。
皮膚科に通うなんて当たり前。
中学生の時から睡眠時間はきっちりしていて、
余程でない限り夜更かしはしなかったし、
いつも夜10時半~11時には寝ていた。
睡眠時間も7時間以上はちゃんと確保していた。
食事も元々間食する習慣がなくて、
お菓子を食べることも少なかった。
お菓子は好きだけど、
ニキビが出来たら嫌だから量を抑えて食べていた。
特にチョコレートが大好きだけど・・・それも我慢した。
大学に入るまでは生活習慣や食生活は特に問題なかったはず。
ニキビに効きそうなサプリメントや化粧品を片っ端から試したりしたが、
私の肌は期待に応えてくれなかった。
ニキビが治るまで楽しみを我慢
私の性格は、0か100かで物事を考える所があるようで、
いつかそのせいで自分自身が壊れていくこともわかっていた。
ニキビがある今の状態で何もしたくない。
ニキビがなくなったらやりたいことをやろう。
特に、お洒落は肌が綺麗でないと意味がないと感じていた。
ニキビがあるのにお洒落をしても仕方がない。
自分を着飾ることはニキビが治るまで我慢することにした。
どうしてもニキビを治すまでは何もやる気が起こらなかった。
ニキビのせいで死にたかった10代
当時19歳、大学に入学して3か月が経った頃(↓)
これよりも、もっとニキビが酷かった時もあったけど、
この頃が1番ニキビで精神的に参ってしまって、
本気で毎日死にたかった。
もう一生、生まれた時のような綺麗な肌に戻らないのだろうかと悲観していた。
常に“死にたい”が口癖だった。
外出する時は人と目が合うのが嫌なのと、
ニキビだらけの顔を見られたくなくて、
ずっと下を向いて歩いていた。
毎日鏡を見ては泣いていて、
夜は泣きながら寝落ちするパターンを何年間も過ごしてきた。
いつも肌が綺麗になった自分を妄想して、
1日の大半を過ごすこともあった。
私にとってニキビ以外においても、
10代は暗黒時代でずっと死にたくてたまらなかった。
娘のニキビ治療に消極的だった家族
家族は私のニキビ治療に対して協力的ではなかった。
ニキビ治療を諦めるように何度も言われたし(金銭的な事情ではない)、
それでもニキビを治したい私に呆れ、
見捨てるような態度をとられたこともあった。
家族にとっては私のニキビは小さな問題で、
ニキビで苦しんでいる私の気持ちを理解してくれなかった。
私がニキビ治療にお金をかけるほど、家族の反応は良くなかった。
ニキビの話をすると、あからさまに嫌な顔をされたりもした。
自分の悩みを解決しようと真剣に向き合っているのに、
まさかここまで拒絶されるとは思わなかった・・・。
勝手な願望だけど、もっと受け入れてほしかった。
ニキビ人生に終わりを告げた決断
そして、24歳の夏。
難治性ニキビ治療向けで知られるロアキュテイン治療(イソトレチノイン治療)を始めて、
ようやくニキビとおさらばできた。
⇒13年間のニキビ人生から救ってくれたイソトレチノイン治療(ロアキュテイン)7か月間の記録
私にとって、とても勇気のいる決断だった。
今もニキビ跡は残っているけど、
昔と比べるとめちゃくちゃ肌が綺麗になった。
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本当にロア治療を受けて良かった!!
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リスクもそれなりにある薬なので、
全員には勧められないけど、
ニキビ治療の選択肢として知っておいてほしい。
ロアキュテイン治療も、最初は家族に反対されたけど、
みるみるうちにニキビが改善されたので、
今では“治療して良かった”と喜んでくれる。
人生の半分をニキビ治療に捧げてきたけど・・・やっと終わった!って感じ。
ニキビがあって良かった!という瞬間はどう振り返ってもなかった。
若くて楽しいことが多かったはずの時期すべて、
ニキビと一緒に過ごしてきたので後悔があっても仕方がない。
ニキビ患者の気持ちを弄ぶ悪質なサイトに気をつけて!
ニキビ治療を検索すると、
上位にアフィリエイトサイトが出てきません?
例えば“〇日でニキビを治すたった一つの方法”とか
“〇年間悩んだ私がニキビから解放された方法”とか。
当時の私が食いついたサイト名はこんな感じだったかな?
今の私ならアフィリエイトの知識が多少あるので、
タイトルの誘い文句でアフィリエイトサイトだと大体わかる。
その時に見つけたサイトも、
メルマガ登録や情報商材系のアフィリエイトサイトだった。
当時の私はアフィリエイトサイトだとわからずメルマガ登録して、
そのメールの通りに従うだけで、
絶対にニキビが良くなると本気で信じていた。
しかし、いつまでも核心に迫らないメールがずっと送られてきたので、段々不信になった。
最後のメルマガでは
“〇万円払えば、ニキビを治す商材を送ります”というまさかの内容で撃沈・・・。
今までの内容が薄っぺらかったので、買う気にもならなかった(怒。
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ふざんけんなっ!
本気でニキビに悩んでいる人の気持ちを利用したビジネスができるんだなぁこの詐欺師がぁぁぁ!
悔しくて悔しくて・・・腹が立って仕方がなかった。
タダで最速に簡単にニキビが治せる方法なんて存在しない!
心が弱っている時や結果を早く求めすぎてしまう時ほど、
判断能力が著しく下がる。
今でも似たようなサイトは溢れかえっているので、
私みたいにひっかからないように気をつけて!
こんなのに関わってしまうと本当に時間の無駄だから!
ニキビの苦しみを吐き出せたら
今はSNSを利用して匿名で悩みを打ち明けられる場所が昔よりも増えたと思う。
どんなに仲が良い友人でも、
本気で悩んでいることは相談しにくい。
ニキビで毎日死にたいと追い詰められていた頃、
ちょうど新しい皮膚科に通い始めることになった。
そこの女性の先生は親身になって私の話を聞いてくれた。
途中で今まで抑えていた気持ちが爆発して、
泣きながら支離滅裂なことを話していたのに、
最後まで静かに聞いて頷いてくれた・・・。
今まで自分がどれだけニキビで泣かされ続けてきたか全部吐き出せた。
その先生のおかげで気持ちが軽くなって、かなり救われた。
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ニキビのせいで、こんなにも辛くて苦しくて死にたくなるんだって。
どれだけ私を苦しめれば気が済むんだ!
ニキビが憎くて憎くてしょうがない。
死に顔を綺麗にしておきたかった
皮膚科の先生に自分の気持ちを吐き出して以来、
ニキビで本気で死にたいと思わなくなった。
むしろ、ニキビをちゃんと治すまでは死にきれないと強気でいられるようになった。
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もし今死んでしまったら、
汚いニキビ面の死に顔でお棺の中に入らないといけない。
せめて、死ぬ時くらいはニキビのない綺麗な顔でありたい。
というか、ニキビのない自分の顔を数年ぶりに拝んでみたい。
それまでは死ぬに死にきれない。
・・・という、熱い想いが沸々と湧き上がってきた。
My mission is ニキビ治療
これといった趣味も特技もない私は、
ニキビを治すためだけに生かされているという謎の使命感を覚えた。
先にもいったけど、本当に極端な性格をしている(汗。
でも、その気持ちが続いたおかげで、
数年後にロアキュテイン治療を受けることが出来た(↓)
自分の人生をニキビに奪われていいの?
ニキビのせいで人生がハードモードになって生きづらくなった人もいるかもしれない。
実際に昔の私がそうだった。
だけど、ニキビばかりを気にしていては、
自信がなくなって前に進むことが怖くなってしまう。
ニキビがあっても関係なしに人生は続いている。
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いつまでも治らないニキビに絶望して、
お先真っ暗な人生だと嘆いて諦めてしまっていいの?
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一度きりの自分の人生なのに・・・
ニキビが邪魔して、望む人生を送れないならば、
その時点で既にあなたは死んでいます。
生きる屍です。
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そのままで一生を終えてしまっても本当にいいの?
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ニキビにスポットライトを当てすぎていない?
自分の人生の責任を全てニキビのせいにしていない?
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今は頭の中が、ニキビニキビニキビ・・・でいっぱいになってパンク寸前なのかもしれない。
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でも、
ニキビばかりに囚われずに生きていければ、
もっともっと楽になれるはず。
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それが頭ではわかっているつもりでも難しいのは重々承知。
私もニキビに悩む度に、
そう言い聞かせながらニキビ人生を突き進んできたから。
ニキビ脳になってしまったら、何度でも立ち止まって休憩していい。
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意識してニキビのことを考えない時間を作ることで、
今まで1ミリも興味がなかったことに挑戦したくなるかもしれない。
(↓)で“ニキビのことを考えない対策”も書いているからぜひ参考にしてみて!
憎きニキビがあろうとも
ニキビがある今の自分は長い人生の中での通過点にすぎない。
人生100年時代と言われているのに、
10年20年そこらの悩みから解放されたくて、
残りの80年を捨ててしまうのは勿体なくないか?
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なかなか治らないニキビ治療には時間もお金も労力もいる。
さらに心にも大きな負担がかかることも、経験上頭が痛いほど理解できる。
それでも、死んでしまってからではどうすることもできない。
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少しでもニキビと距離を置いた思考を保ちながら、
ニキビのある自分をどうか許して生きてください。
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自分自身のことは自分だけでも大切にしてあげる。
自分が1番の自分の味方であるはずだから、それを絶対に忘れないで。
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ではでは。
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