私の指は細くて爪の形も比較的綺麗な方のようで、
褒めてもらうことが何度かあった。
その度に気にしたことがなかったので軽く受け流していた。
指のケアやネイルをする人に対しても、
そんなところまでよく気を遣えるなぁという程度。
自分にとって指はどうでも良かった。
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でも、指に対して軽く扱ってきたことを、今は後悔している。
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自分の容姿の中で唯一褒められたのが、指。
それが、今ではこのありさま。
もうずっとこんな指・・・まるでミカンの白い皮がついているみたい。
写真は全然たいしたことない。
もっともっと酷い時もあったから。
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どうやら私は皮膚むしり症らしい。
皮膚むしり症の始まりは中学受験
もう小学生の時からかな?
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当時は中学受験に備えて、小学4年生の頃から専門の塾に通っていた。
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授業中に鉛筆を持っている時や難しい問題を解いている時が皮膚むしりタイム。
自分の指に目がいって、さかむけがあるとその部分を引っ張て取りたくなる衝動に駆られた。
一度気になるとしつこいくらい執着してしまう私の性格上、
結局、さかむけを取ってしまうんだけど、むしった後は皮膚が硬くなる。
その硬くなった皮膚を何度も触っているうちに、
その部分の皮膚の触り心地を良くしたくて、無性に皮をむしりたくなる。
一気にむしってしまうよりも、焦らしながらむしるのが好きだった(変態。
むしった後は気持ちいいというより、
気になっていたことが解消されたような感じがしてちょっとホッとする。
そして、それがだんだん癖になっていってしまった。
長年この癖が止められなくて、
26歳になった今でも全く止められそうにない(2020.4.23時点)。
皮膚むしり症という病名を知るまで
皮膚むしり症を知ったのは2017年(当時23歳)。
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実はこの記事は2017年12月に既に投稿済みで、後々書き直したもの。
当時は更新して数日後に、
今は亡きまとめサイトで皮膚むしり症の話題が取り上げられたみたいで、
おかげで一時的にこの記事のPV数が跳ね上がった(笑。
そのほんの数日前に皮膚むしり症という病名を知って、この記事を書くきっかけになった。
本当にあの時は驚いたよ!
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なんで自分は指の皮をむしってしまうのか・・・ずっと悩んでいた。
指の皮をむしる人なんて、私以外にいるのかさえ思った。
しかも、指の皮をむしることに快感を持っているのも謎だった。
皮膚むしりは抜毛症と似ている?
昔、テレビ番組で髪の毛を抜くのが止められない“抜毛症”という病気があることを知った。
その時、“髪の毛を抜く病気があるなら、皮膚をむしる病気もあるはずだ”
と、思ってはいたけど、結局調べたりはしなかった。
そして、立ち上げたばかりの当ブログのネタ探しをしている時に調べた結果、
その正体が“皮膚むしり症”と判明した。
それまでは自分で勝手に“抜皮症(ばつひしょう)”と名付けて呼んでいた。
“皮膚をむしる”という執着行為
意外だけど、皮膚むしり症は精神科関連の病気(強迫性障害の一種)らしい・・・。
皮膚むしりって単なる癖じゃないの⁇
これって、病気なんだ!
と、当事者の自分でさえこの行為が病気として扱われるなんて信じられない気分。
皮膚むしりのきっかけがニキビ潰しって本当?
皮膚むしり症について色々調べてみたけど、
皮膚むしり症の患者は女性の方が圧倒的に多いようで、
しかもニキビ潰しがきっかけで発症する人もいる、
とあるサイトに書かれていてびっくりした!
実際に昔の私の顔はニキビだらけだったけど、
皮膚むしりとニキビ潰しが関係があるかと言われると、
私の場合は違うと言い切れる。
ニキビが出来るよりも先に皮膚をむしってたから(笑。
あくまでも、私の皮膚むしりにニキビは無関係。
常に指の粘膜が丸見えだった学生時代
最初に載せた指の写真なんて全然マシな方で、
皮膚むしりのピークは実は中学生の時だった。
シャーペンの芯で皮膚を掘る
当時はいつもシャーペンで爪と皮膚の境目をグリグリとかき混ぜて、えぐりながら皮をむしっていた。
鉛筆よりもペン先が細いシャーペンの方が皮膚をえぐるのに最適だった。
人差し指と小指以外の指全部が常にさかむけ状態で、血が滲んでいたりした。
いつも皮膚の下のピンク色の粘膜が見えている状態だった。
水に触れる時やレモンを絞る時は涙が出そうになるくらい沁みた。
痛い思いをするたびに“もうむしらない”と心に誓うが、なぜか全く我慢がきかなかった。
皮膚むしりを友達に見られていた
授業中にコソコソやっていたつもりが、いつの間にか友達に気づかれていた。
“いつも指の皮をむいているね”
と言われてその時は顔が熱くなるくらいめちゃくちゃ恥ずかしかった。
だけど、それでも止められなかった。
授業中以外でも、通学途中の電車の中や歩きながら指の皮をむしっていたりした。
皮膚むしりは自然に治るのか
中学3年生の時、私と同じように元々指の皮をむしる癖があった子がいた。
彼女にどうやって治したのか聞くと、
特に何をするでもなく、自然に皮膚むしりをしなくなったそうだ。
もしかしたら、指遊びをしていた年齢だったのかもしれないが。
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ちなみに、私がその当時から今まで、指の皮をむしらない対策としてやってきたことは、
爪を短く切る、
指先に絆創膏を巻く、
さかむけ部分にトップコートを塗る、
皮膚が硬くならないように常にハンドクリームを塗る、
手袋をして寝る・・・、など。
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色々やってきたつもりだけど、それでも治る見込みはなく今に至る。
すき間時間で皮膚むしり悪化
今でもPC作業をしている時やなかなか寝つけない時は、
指の皮を夢中でむしってしまう時がある。
酷い時は仕事の休憩時間に無我夢中でむしったりすることも。
こんな姿、誰にも見られたくない。
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一度気になってしまうと気が済むまでどうしても止めることが出来ない。
これは自分の性格に起因しているのかもしれないけど。
人前では不潔だと思われたくないので、
あまりむしらないように気をつけている。
皮をむしるのに時間を無駄にして、
生産性のない時間を過ごしてしまうことが今まで何度あったことか・・・。
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そして、ついには爪の形にも影響が出てきた。
皮をむしっては、傷口が修復し、またむしるの繰り返しで、爪周辺の皮膚が後退している。
特に、中指は爪の形や爪周辺の肉付きが変わってしまって醜い。
皮膚むしりは一種の自傷行為
私の場合は、皮膚むしりを“自傷行為”と呼ぶほど、
見た目や精神面で深刻な事態に陥っていないように思う。
画像検索で他の人の状態と比べてみても、私のは全然軽いほうだ。
ただ、自分で自分に傷を作ったり、
傷口をえぐるという意味では合っている表現かもしれないが。
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それと、もう一つ。
皮膚むしりの症状はどうやら指以外にも表れるようだ。
足の指やかかと
私の場合、手の指以外に、足の指やかかとの皮膚の皮もむいてしまうことが度々ある。
仕事の関係で足の裏の皮膚が硬くなりやすい。
足の皮をむく時は手でむしるとしんどいので、
自分でも怖いけどハサミを使うことが多い。
むしりたくてどうしようもない時は、
常にハンドクリームを塗って皮膚を硬くしないように気をつけている。
唇
今回皮膚むしりを調べて1番衝撃だったのが、
皮膚むしりは皮膚だけでなく、唇も当てはまるそうだ。
実は、唇も幼い頃から乾燥して皮が浮いてくるたびに引っ張りながらむしっていた。
その結果、○で囲んだ上唇の中央部分が△のような醜い形に変わってしまった・・・。
これはね・・・もうめちゃくちゃ後悔してる。
もうこの部分の突起した感じと縦線のシワが目立って何とかしたい!
元々唇の形も気に入らなかったから、
整形も考えたことがあるけど、
調べても調べてもこれだ!という治療法が見つからなくて悩んでいる。
傷口カバーという名目で、
できれば唇のアートメイクで治せないものか検討中。
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>>2021.11.25追記
2021年に入ってから、唇の傷跡修正のために唇の整形を受けてきた!
その時の様子は(↓)
⇒皮膚むしり症による唇の傷跡を隠したくてМ字リップ形成手術を受けてきた
皮膚むしりの癖は治療して治すべき?
皮膚むしり症の治療法については真剣に考えたことはないので、何とも言えない。
もし治療を受けるなら、精神科になるのだろうか?
こんな指の皮を剥く程度で大袈裟な・・・と感じてしまう。
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そもそも、皮膚むしりに治療って必要なのか?
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自分基準で“単なる癖の延長線上のもの”と軽く流してしまうのは、
皮膚むしりで悩む同志にとっては失礼だろう。
健康な皮膚をいじくりまわす行為自体、
かなりイカれているんのだろう・・・。
ただ、皮膚をむしる上で、細菌感染のリスクの方が大きいと思う。
むしりまくって粘膜が見える状態だと、
そこから菌が入って化膿してしまう可能性だってある。
私のはまだ軽い方だと思うし(?)、
その心配はないだろうけど、
見た目的にできれば皮膚むしりはやめたい。
夢中で皮膚むしりに耽る時間を減らしていきたい。
皮をむしってしまいそうになる衝動を抑えたい。
よくも飽きずに十数年も皮膚をむしり続けられるものだ。
その集中力を他のことに活かせれば良かったのに・・・。
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何の解決にもなっていないけど、
皮膚むしり歴15年以上の私の実態でした。
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ではでは。
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