ニキビ歴13年に終わりを迎えた私が
今まで一般の皮膚科で受けてきたニキビ治療を
過去に遡って、書き出してみた!
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2020年の今では、
2018年に受けたある治療のおかげで、
ニキビが改善して、ようやくニキビに悩むこともなくなった。
全くニキビが出来なくなったわけではないけど、
ニキビが最優先事項の悩みではなくなった!
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ニキビとの闘いは本当に長くて、精神的にも辛い日々だった。
人生の半分をニキビに悩んで過ごしてきた。
ニキビが自分の人生の障害になるなんて、当初は想定してなかった。
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中学生になる前に初めてニキビが出来てから、
何年もの間皮膚科に通い続け、一般の皮膚科だけでも5か所受診。
そのうち2か所の病院を長い間通っていた。
でも、どの病院もニキビに特化した専門の病院ではなかった。
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一般の皮膚科で受けたきた治療はすべて保険適用の治療。
記憶を頼りに、過去に受けてきた治療順に並べてみた。
13年間のニキビ生活はここから始まった!
ニキビの炎症を抑えるために抗生物質漬けの日々
14年前の2006年、中学1年生の頃。
ニキビに悩んで訪れた近所の皮膚科で、
一番最初に処方されたのは抗生物質の内服薬。
バナン錠という抗生物質を朝昼夜の1日3回、数週間分処方され、
その後の診察からアクアチムローション1%という塗り薬を毎回抗生物質と一緒に処方された。
皮膚科への通院頻度は薬がなくなるたびに通っていたので、
大体2週間~3週間に1回くらい。
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アクアチムローションは炎症ニキビに塗るともの凄く痛くて沁みた(涙。
塗るたびに毎回涙目になっていた((汗。
即効性はないけど、
当時の思春期ニキビ(特におでこニキビ)には効果があった。
おかげで、おでこのニキビは出来にくくなった。
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アクアチムローション1%以外にも、
アクアチムクリーム1%も使ったことがある。
(すっ飛ばしてしまったが、ここに通う前に別の皮膚科にも通っていた(汗)
アクアチムクリームは沁みることがなくて使いやすいけど、
オイリー肌の私には油分の多いクリームのベタつきが気になったので、
沁みるのに耐えながらも、
ローションタイプを使う方が合っていた。
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皮膚科に通い始めた最初の1年間は、
アクアチムローション1%+バナン錠の組み合わせをずっと処方されていた。
イオウカンフルローションとダラシンTゲル1%
それから1年間通い続けたが、
ニキビがパワーアップしているのか、
大して良くならない上に遂に顔中ニキビだらけになってしまった。
中学2年生の途中からは担当の先生を代えてもらい、
別の先生になったことで薬も変わった。
どうやら私の肌の状態を見て薬を変えているわけではなさそうだった。
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抗生物質はミノマイシンに、
塗り薬はイオウカンフルローションとダラシンTゲル1%の組み合わせに変わった。
ミノマイシンは1日朝夜2回分を数週間分処方。
多分、ニキビ治療でもらう抗生物質はどこの皮膚科でもミノマイシンが多いかな?
個人的にはダラシンTゲルよりも、
イオウカンフルローションだけでも脂っぽいニキビには一定の効果はあるように感じていた。
イオウカンフルローション+ダラシンTゲル1%+ミノマイシンは、
中学2年生の途中から高校卒業までの約5年間(その間、通わなかった時期もあったが)、
毎回ずっとこの組み合わせでもらっていた。
それでもニキビが出来ては治りの繰り返しで、治療をダラダラ続けている状態だった。
レーザーでニキビに穴を開ける
毎回診察してもらうたびに、レーザーでニキビに小さな穴を開けてもらっていた。
先生からの説明が一切なかったので、
当時は何をしているのかわからなかったので、
レーザーを“痛いヤツ”だとしか認識していなかった(笑。
おそらく、コメド圧出(面皰圧出)や排膿と似たような処置をされていたっぽい。
これがけっこう涙が出るくらい本当に痛くて、いつも焦げた臭いが充満していた。
痛い思いをして皮脂や膿を出してもらう分、ニキビ自体の治りは早かったが、
結局このレーザーのせいでニキビ跡を残してしまうことになった(涙。
ちなみに、このレーザーの跡はもう10年以上も前なのに、
いまだに残っている(2020.12.24時点)
ニキビの炎症性色素沈着というより、
打撲した後のような黄色っぽいあざのようだ。
1日複数回の洗顔
私は洗顔しても1、2時間で皮脂が出てすぐに脂ぎってしまうほどの超オイリー肌だったこともあり、皮膚科の先生には1日何度も洗顔するように指導されていた。
1日7、8回洗顔しても大丈夫だと。
皮膚科では、特に洗顔後のスキンケアについては何も言われず、
とにかく洗顔することばかり言われた。
次に訪れた皮膚科でこの話をすると、ドン引きされた(汗。
それからは毎日、朝・昼・夜の3回は必ず洗顔して、
その他に汗をかいた時や学校から帰ってから洗顔したりしていた。
それでも、1日4、5回が限度だった。
正直、洗顔ばかりに時間を割いてられない!!
これは所詮“顔から出た皮脂を洗い落とす”だけに過ぎないし、
根本的な解決にはならなかった。
洗いすぎてかえって刺激になり、顔が敏感になって余計に赤くなった。
ディフェリンゲル0.1%
1年間の浪人を経て、大学に入学してからは、
高校卒業まで通っていた皮膚科を止めて、新しい皮膚科に通い始めることに。
そこの先生がニキビの悩みに寄り添ってくれる良い先生だという噂を聞いていたが、
まさにその通りだった。
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初診の時に、泣きながらニキビの経緯を話した。
血液検査なしで長い間(断続的に5年間)抗生物質を飲んでいたことに驚かれた!
ニキビ治療で抗生物質を長期服用するのは危ないと教えられた瞬間だった。
すぐに血液検査をしてもらい、結果は異常なかったから安心した。
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そして、そこでディフェリンゲルの存在を知った。
ディフェリンゲルは赤みや乾燥など副作用が出やすい塗り薬なので、
当時の私の精神状態が危うかったこともあり、
すぐに治療を始められなかったが、
ディフェリンゲル0.1%治療を始めて2か月後にはニキビが改善し始めた。
ニキビの状態によっては、ディフェリンゲル治療前から飲んでいた漢方薬と併用して抗生物質(ミノマイシン)も出してもらった。
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ディフェリンゲル0.1%を使用した時の様子は、
ディフェリンゲル0.1%とベンザックジェル2.5%との比較レビューの方で、詳しく話しているよ!
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しかし、ディフェリンゲルの使用を一旦中断して、
再び使い始めてからは、以前よりもニキビに効かなくなったように感じた。
ニキビ治療向けの漢方薬
ディフェリンゲル0.1%と併用で、
抗生物質の代わりに、体質改善目的で漢方薬を処方してもらうこともあった。
処方された漢方薬は、ツムラの荊芥連翹湯や桂枝茯苓丸加薏苡仁。
記憶が曖昧だけど、荊芥連翹湯は半年間服用した。
その後期間が空いて、桂枝茯苓丸加薏苡仁を2、3か月間服用した。
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一般的に漢方薬は安全で害はないと認識されているけど、
漢方薬も普通の薬と変わらなくて、
先生曰く、抗生物質と同様に、漢方薬の長期服用はオススメできないそうだ。
特に、(↑)の2種類は長期間の服用には向かず、
3か月間続けて効果が出なかったので止めた。
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漢方薬は体質によって合う、合わないがあるので、
自分に合う漢方薬を見つけるまではかなり大変だと思う。
この漢方薬は顆粒タイプで量が多く、味が独特。
飲むタイミングが空腹時だったので、
朝起きてすぐに飲む時はけっこう勇気がいった!
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特に、桂枝茯苓丸加薏苡仁は私には全然効果がなくて、
飲んだ後に運動して汗をかいたらスパイシーな体臭が出てきて苦手だった。
デュアック配合ゲル
最後にディフェリンゲルを処方してもらってから1年後。
2017年10月に久しぶりに皮膚科を受診した際、
出してもらったのがデュアック配合ゲル。
デュアック配合ゲルは、ベピオゲルの成分の過酸化ベンゾイルと
ダラシンTゲルの成分のクリンダマイシンを配合したニキビ治療薬。
ベピオゲルもダラシンTゲルも皮膚科で取り扱っている保険適用のニキビ治療薬で、
デュアック配合ゲルはその2種類の薬の作用を良いとこ取りをした薬みたい。
ちなみに、2020年4月時点ではデュアック配合ゲルのジェネリック医薬品はない。
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今まで炎症ニキビがある時は、
ディフェリンゲル0.1%やベンザックジェル2.5%(ベピオゲルのジェネリック医薬品)の後に、
乾かしてから抗生物質を塗り重ねていたので、
それが1本で済むなんて楽できる!と思っていた(笑。
1本10gしか入っていないので、
塗りすぎないようにケチって使っていた。
チューブにも表記されているけど、
デュアック配合ゲルは常温だと中の成分が変化してしまうため冷蔵庫保管。
なので、塗った時はヒンヤリして気持ち良い。
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デュアック配合ゲルの使い方はディフェリンゲルやベピオゲルと同じく、
1日1回、夜の洗顔後で、副作用についても同様。
私は塗った翌日にすぐに痒みが出てきた。
乾燥はそれほど感じず、ディフェリンゲルの時と同程度。
使い続けて気になったことは、
デュアック配合ゲルは炎症ニキビにはまだ効果はある方だけど、
しこりタイプのニキビには全く向かないようだ。
1か月間の連続使用だったけど、
デュアック配合ゲルは私のニキビには効果を感じられなかった。
私の出来やすいニキビが最も治りにくいニキビ(しこりのある炎症ニキビ)だったこともあるけど、
副作用が出る割に効果を感じない、というのが正直な感想。
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ベピオゲルとダラシンTゲルの両者の作用を思う存分発揮している薬かと思いきや、
どちらの作用も中途半端な印象。
薬の効き方が緩やかなのかもしれないけど、
私の性格上、効果が出るまで待てない(汗。
2種類の有効成分が入っているわけだからニキビにガッツリ効く!という、
過度な期待をもちすぎたのかも。
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結局、デュアック配合ゲル単体で使うよりも、
ディフェリンゲルやベンザックジェルの後に、
抗生物質(クリンダマイシン)を塗った方が面倒だけど効果があった気がする。
それか、デュアック配合ゲルを塗った後に、
クリンダマイシンを塗ることも多かった。
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デュアック配合ゲル使用中は、
時が止まったかのようにニキビの炎症が治まるのが遅く感じた。
その後も時々使っていたけど、
あまりにもニキビが改善されなくて、
1本使い切らないうちに使うのを止めてしまった。
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以上が、難治性ニキビの私が改善しなかった一般皮膚科で受けたニキビ治療の数々でした。
保険適用で治るニキビかどうか見極めて
私が皮膚科に通っていた当時よりも、
今では新たなニキビ治療薬が次々と登場している。
ニキビとの繋がりが薄れてきた私にはもうついていけない((汗。
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私が唯一効果を感じたニキビ治療は保険適用では受けられない、
重症ニキビ向け治療のロアキュテイン(イソトレチノイン治療)だった(↓)
ニキビ治療の中でも受けて良かったと思えたのは、
このロアキュテイン治療のみ。
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ロアキュテイン治療は副作用のリスクを考えると、誰にでも気軽に勧められる治療ではない。
もし受けたいなら、慎重に考えて決めたほうが良い。
今は個人輸入で誰でも手に入る薬になっているけど、
私は自己判断でやるべき治療ではないと思う。
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私はロアキュテイン治療を受けるのに長いこと迷って・・・
結局受けたけど、本当に心の底から良かった!
私のニキビは保険適用で治るキャパのニキビではなかった。
何年も保険適用のニキビ治療を受けても治らないのなら、
あらゆる治療の選択肢も含めて、
イソトレチノイン治療を検討することも考えてみても良い。
保険が効かないので、普通の皮膚科での処方は無理だけど、
美容皮膚科などの美容クリニックなら処方してもらえるはず。
もし18歳未満なら、保護者の同意が必要になる。
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昔よりもニキビ治療の選択肢が増えている中、
現在進行形のニキビに悩んでいる人にとっては、
私の過去の話が遠い昔話であまり参考にならないかもしれない。
でも、治療を受ける上での選択肢になればいいなと思います。
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ではでは。
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