今から5年前の2015年夏、当時21歳の時。
ニキビに悩みに悩みまくって病んでいた時期。
思春期ニキビの延長なのかな?
20歳を超えても一向に勢力が衰えないニキビに悩まされていた。
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“早くニキビを治したい”という気持ちばかりが先走り、
短期間であらゆることに手を出していた。
それまでは皮膚科にも通っていたけど、
もう病院に頼らない!自力で治してやる!と意気込んで、
我が道を突っ走っていた時期でもあった。
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そして、病院での治療を諦めて向かった先は美容鍼。
半年以上通い続けた美容鍼でのニキビ治療が大失敗に終わった話をしよう。
鍼灸院の誇大広告に惹かれた
当時の私には付き合いたての彼氏がいた。
(↑)で登場している中国人彼氏がそう。
彼のためにも少しでも肌を綺麗にして清潔感のある彼女になりたい。
その思いでいっぱいになって、悶々とした日々を送っていた。
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ちょうど大学の夏休みを利用して、
以前、エステサロンで受けたハーブピーリングを通して知った施術を数回試してみた。
これもニキビやニキビ跡に効果があるようだ。
しかし、それほど効果を感じられず・・・。
肌が少し柔らかくなった程度で、続ける意味がない気がした。
そこで、別の方法でニキビケアをしよう!とネットで見つけたのが鍼灸院でのニキビ治療。
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ニキビを治す=鍼灸治療には結びつかなかったけど、
広告の文章が自信たっぷりの言い回しだったので興味が湧いた。
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今思えば、あれを誇大広告というのかも・・・。
そんなに断言していいの?責任取れるの?
と心配になってしまうほどの謳い文句だった。
もしこの広告を見つけなかったら、
ニキビ治療で鍼灸院を選ぼうなんて思わなかった。
でもその言葉にすがりたくなった。
なんとしてでも私のニキビを治してほしかった。
ビフォーアフターの写真も見違えるほどの変化で、
初回の施術代が5000円(通常1万5000円)だったこともあり、すぐに予約をとった。
鍼灸院でのニキビ治療
場所は1階に美容院が入っているビルの一室。
初めて鍼灸院を訪れたが、
病院のようでもなく、エステサロンよりも落ち着ける雰囲気のお店だった。
案内された個室の壁には、いくつか症例写真のビフォーアフターが貼られていた。
置かれているメニューは顔ニキビと背中ニキビの治療のみ。
ニキビ治療専門の鍼灸院だったのかも?
モデルや有名人も御用達のようだった。
施術の流れ
まずは簡単なカウンセリング(初回のみ)から。
カウンセリングの内容はほぼ忘れてしまったけど、
普通のカウンセリング+東洋医学の知識を交えた説明だったと思う。
その後は、別室にある施術台まで移動して施術開始。
服は脱がずに、顔だけを触るようだ。
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施術の流れは、
クレンジング→ホット蒸しタオル→鍼でトントン→微弱電流が流れる鍼を打ちながらイオン導入→仕上げに化粧水と美容液を塗る、という感じ。
所要時間は1時間~1時間半程。
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施術の名前がわからなくて、私が勝手に名前をつけた(笑。
“鍼でトントン”は、
先が尖っていない極細の鍼が密集したペンで顔と頭皮をトントンするというもので、
施術の中でこれが1番気持ち良かった~。
“微弱電流が流れる鍼を打ちながらイオン導入”は、
電気を流す機器に繋いだ鍼を顔や頭皮に打って、
美容液を浸み込ませたフェイスマスクを顔にのせながら数分~数十分間置くこと。
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初めて顔に鍼を打たれた時はかなり緊張したけど、
打った瞬間がほんの少しチクっとするだけで、後は心地よく感じた。
怖かったけど、気持ち良かった~。
顔中ニキビだらけだったけど、
ニキビに直接針を刺されている感覚ではなかった。
炎症ニキビがあっても大丈夫だった。
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ただ、鍼を打った後に電流を流されると、もの凄い疲労感に襲われる。
頭が疲れる感じ?圧迫感もあったかな?
それがしまいには頭痛に変化。
痛みに耐えるのに疲れて眠ってしまった。
時々、打った鍼がピクピク動くので、途中で鍼が抜けてしまうこともあった。
この電流を流す意味について説明してくれたが、記憶が曖昧。
確か“人の皮膚には+と-の電位があって、
これを正常に整えるために電流を流す”と話していたような?
施術中はずっと目を閉じるように言われていたので、
実際に施術で使っている機器を見ていない。
リラックスした状態で受けるとより効果が高まるそうで、
基本的に施術中は眠ってしまうことが多かった。
エステのようなリンパマッサージなどは一切なかった。
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施術直後は肌が柔らかくなったように感じたが、
それ以外は特に変化なし。
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初回を終えた会計時に、
10回10万円のお得なチケットがあるという話を聞き、
1回1万5000円の施術が、1万円で受けられると宣伝された。
施術前後で変化は感じなかったけど、
とりあえず10回は施術を受けてみようと思って、
次に来店した時に10回10万円のチケットを購入した。
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そして、2週間に1度のペースで通い始めることに。
ニキビの炎症を抑えるために納豆を食べろ!
数回目の施術の時に、
糖分を控えることと、
ニキビの炎症が治まるまで毎日納豆を食べるようにアドバイスされた。
その根拠は“免疫力がアップする”“抗炎症作用がある”という話だったはず。
それと、施術で使っている化粧品もオススメされて購入した。
プルソワン化粧品のリポネローション PP304で、1本6000円程。
ニキビの炎症を鎮静させる作用があるそうで、
保湿力はあるけどさっぱりしていて
オイリー肌でもベタつかなかったので、使いやすくてとても良かった。
イオン導入もできるので、
毎晩手持ちの美顔器を使ってやっていた。
セールストークでうんざり
そして、10回分のチケットが残り少なくなってきた頃。
施術担当者から何度も次のチケットの購入を催促する会話をされた。
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“10回分のチケットを使い切って1ヶ月以内なら、
10回分のチケットが6万円で買える”
と、何度も勧誘してきたのがかなり不快だった。
施術を受けながら、なぜそんな安くなるのかずっと考えていた。
通常1万5000円の施術が、
最初に購入した10回分チケットで1回1万円になったのでも相当安い。
そして今度は、10回6万円、つまり1回6000円の計算になる。
1回あたりの施術代が異常に安くなったので、逆に不信感しかなかった。
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というのも、
7、8回目の施術あたりで、
彼や家族から施術を受け続けるのに反対の声が上がった。
私も、そろそろニキビが良くなってもいいのにと感じていたが、
施術直後に肌が柔らかくなる以外は、何の変化もない。
それどころか、周囲からニキビが悪化していると言われた。
ちょうどその頃(↓)。
ただ、10回分のチケットを無駄にしたくなかったので、
チケットがなくなるまで通い続けた。
とりあえず10回通ってみた結果
周囲になんだかんだ言われながら、
初回含めて合計11回の施術を受けたビフォーアフターを載せていく。
施術前(↓)。
写真でもわかるとおり、
先に載せた途中の7、8回目の状態とあまり変わっていない。
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そして、10回分チケットを使い切った後(↓)。
施術前と比較しても、ほぼ変化なし。
逆にニキビが悪化したと感じた。
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初回のカウンセリングでは、
ほとんどの人が6~10回の施術で効果が出ると聞いていた。
通っていた期間は2週間に1度のペースだったので、約5か月間。
私の肌では効果が出るまでにもっと回数が必要だったのかもしれないけど、
施術を受けていて、一瞬でもニキビが良くなったように感じられなかったのが残念。
途中のセールストークがまるで呪文のように聞こえて仕方がなかった。
元々もっと低価格で提供できる施術なのか、それとも善意のある値段に設定したのか。
結局、この10回6万円のチケットを買う気にならず、以降通うのを止めた。
最近知ったが、この鍼灸院はもう存在しない・・・。
ニキビ改善目的の美容施術にもう頼らない!
エステサロンの施術に続き、
鍼灸院でのニキビ治療も思うような結果が得られず失敗。
どちらのお店も自宅から遠い場所にあったので、通い続けるのも大変だった。
いつも大学の帰りに遠回りして行かないといけなかったし、
予約した時間までの暇つぶしにもけっこう苦労した(汗。
自分でいうのも虚しいが、お金と時間と労力の無駄だった・・・。
これに懲りて、しばらくの間は外でのニキビ治療は止めて、
ホームケアでのニキビ治療に専念するようになった。
誇大広告の美容施術に騙されるな
誘い文句が魅力的な広告に釣られて失敗した典型例。
そもそも、美容鍼でニキビ体質を治せるのだろうか?
鍼灸に対しての知識が全くないくせに、
その当時は調べるよりも先に行動してしまった。
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あの頃の自分の精神状態に余裕がなかったのがわかる。
悩みやコンプレックスを抱えていると、
心が弱くなる瞬間が誰にでもあるはず。
そんな時は一旦冷静になって、
時間を置いて考えて決めたほうが良い!
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私は上手い言葉に釣られてまんまと引っかかってしまい、
結局ニキビを治せなかったけど、
リラクゼーション目的なら、
美容鍼は悪くないと思う(気持ち良かったから)。
ちょっとした息抜きには良いが、確実な効果を狙ってはダメだ。
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ニキビを治したければ、
今の私なら間違いなく美容皮膚科の治療を受けに行く。
本気でニキビを治したいなら、
美容医療の力を借りたほうが間違いない。
お金はかかるけど、最短ルートで解決してくれる。
私は遠回りしたけど、
最終的にそれでニキビが改善したから。
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ではでは。
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